2013年3月29日金曜日

Spaチャン ありがとぅ


” Spaチャ~ン!!!
長い間楽しかったよぉ~
ありがとう。 ”



巨匠と10年間連れ添った相棒スパちゃんのお別れの日。


愛しのアルファロメオは、
長年サポートしてくれていたDistinoさんでピカピカに磨き上げてもらい、
優雅にたたずんでいた。



お別れの挨拶のために、おめかししているようでもあった。


その流麗な曲線を飽きることなく眺めたあと、
少し涙目のキョショウは最後にそう叫んだ。


お別れは次への序章


決意の表情は美しい


その日のキョショウもスパチャンも美しかった。



Special thanx.


Scuderia DISTINO
http://www.destino.jp/scuderia/scuderia_top.html



2013年3月16日土曜日

パークスクエア長津田 2000



一体全体、ここはディズニーランドのシンデレラ城か!?

というのが、初めて見た時の印象です。


例えば、同じ5000万円のマンションを、モデルルームだけ見て買った二組の友人一家がいて、それがたまたま同じ長津田という町を選んだとしましょう。

晴れて入居となり、一組は小高い丘に優雅にそびえる瀟洒な建物を目の当たりにして歓声をあげ、友人夫婦を招きます。

既に、焦げ茶のタイルを張り巡らせた普通の四角いマンションに入居していたもう一組の一家は、友人のこのお城を見て、どう思うことでしょう。
なまじシンデレラ城があったばかりに、この二組の友好関係はどうなることか・・・。


おせっかいな管理人はそんなことまで思ってしまいました。

マンションのお部屋の価値は、モデルルームの印象で買った部屋だけのものではないはず。
マンションを買う時は、外観からすべて見てから決めないと、とんでもない悲喜劇があるのだ、ということを、管理人はパンチを食らったように理解しました。


長津田を見て、「小野がやるなら次のマンションは即刻買い」みたいな現象も起こったとか。
そうでしょうとも! 
このビンボーな管理人でも、思わず買いたい!と思ってしまったでしょう。

凝りまくってキラキラ華やかなのに、このお城のような重量感はなぜなんでしょうか。
「長津田をやった」というのが、当時の職人さん達の名刺代わりにもなったというのも頷けます。


ともかく、これほどの付加価値の高い、凄すぎるマンションは、未だかつて見たこともありません。
壁面ごとに様々な模様になっているモザイクのように美しいタイル。
一歩進むたびに、色々な角度で、美しい窓や照明や木々が見えてきて、歩くだけで楽しいです。


巨匠の選んだ丘を登るエスカレーターを彩るタイルも素敵。
そこから続くボードウォークも。


管理棟という地味な名前にしておきたくないような建物を、お月様が出て来たときに見上げたら、まるで童話のお話の中に身を置いているような印象でした。



この照明や階段の手すりはどうですか!

これらも巨匠のデザインだそうです。

お茶室やパーティルームまでありますよ。



例えば、勤めを終え、我が家のある長津田の駅のホームに降り立って、このお城の姿を見上げるだけで、家族関係もうまくいきそうな心持ちになります。


その証拠に、ここは今でも、人々がにこやかに挨拶を交わし、元気な子供達が沢山駆け回ります。


巨匠が「とても幸せだった頃にやった、一番楽しかった仕事」だそうで、そんな気持ちが、この建物のそこかしこに溢れているようです。

本気で王様とお姫様を住まわせたかったのかもしれませんね。



管理人が思ったこと、
「マンション買うなら、竣工後でも遅くない!」
これに尽きます。



画像はasterisco databaseから竣工時のdataを拝借したものと、大規模修繕直前のものです。


2013年3月10日日曜日

DESIGN WORKS CRABMAN

巨匠からのご紹介 Link

巨匠のご友人小野伸明さんが主宰する







有名漫画家のアシスタントを経て
力強い作画感が特徴のグラフィックアーティスト

と、巨匠談。


巨匠と同じファミリーネームの小野さんは
滋賀県長浜市でご活躍中です。

2013年3月9日土曜日

ルネイズム浜田山プロフォルト 2001



取材に訪れた日の午後、円柱のエントランスを抜けて出てきたのは、これからお友達とのお約束か、落ち着いた感じの女性でした。

お仕事もきちんとされながら、「住まう」ことにもしっかり向き合っている感じ。


その印象は、この素敵なルネイズム浜田山という建物が息づいている風情に、オーバーラップします。

エントランスに続く円柱形のメインの建物を挟むようにして2棟の建物があり、全部で3つの建物が同じ敷地内にあります。
いったいどういう目的の建物なんだろう?
と、もし私が竣工当時に見たら、首を傾げたに違いありません。


巨匠によれば、デザイナーズマンションという言葉が認知され初め、ディベロッパーさんから引っ張りだことなりかけた頃、ほとんど徹夜続きでへろへろになりながらも一生懸命作ったものだそうです。



ここは外装からインテリアまで、全ての部位に小野巨匠の手が入っている。

巨匠の凝ったデザインは、人目を惹くため外観と共有部分だけ使うことが多くなっていたその頃にあって、彼が全部設計したとは・・・インテリアまで見てみたいものです。
中には、地下室まで続く3層のメゾネットのお部屋もあるそうです。


エントランス側面には、雨が降るとシャワーになるような仕掛け。
雨降りの時も楽しめるように、という工夫でしょうか。



その頃の凝った建築物にありがちな浮ついたような雰囲気が、なぜかここからは漂ってこない。

出てきた女性を見て、その答えを頂いたような気がしました。


ここに住まう方々の心意気や知性が、建物を育てたのでしょう。