2013年3月16日土曜日

パークスクエア長津田 2000



一体全体、ここはディズニーランドのシンデレラ城か!?

というのが、初めて見た時の印象です。


例えば、同じ5000万円のマンションを、モデルルームだけ見て買った二組の友人一家がいて、それがたまたま同じ長津田という町を選んだとしましょう。

晴れて入居となり、一組は小高い丘に優雅にそびえる瀟洒な建物を目の当たりにして歓声をあげ、友人夫婦を招きます。

既に、焦げ茶のタイルを張り巡らせた普通の四角いマンションに入居していたもう一組の一家は、友人のこのお城を見て、どう思うことでしょう。
なまじシンデレラ城があったばかりに、この二組の友好関係はどうなることか・・・。


おせっかいな管理人はそんなことまで思ってしまいました。

マンションのお部屋の価値は、モデルルームの印象で買った部屋だけのものではないはず。
マンションを買う時は、外観からすべて見てから決めないと、とんでもない悲喜劇があるのだ、ということを、管理人はパンチを食らったように理解しました。


長津田を見て、「小野がやるなら次のマンションは即刻買い」みたいな現象も起こったとか。
そうでしょうとも! 
このビンボーな管理人でも、思わず買いたい!と思ってしまったでしょう。

凝りまくってキラキラ華やかなのに、このお城のような重量感はなぜなんでしょうか。
「長津田をやった」というのが、当時の職人さん達の名刺代わりにもなったというのも頷けます。


ともかく、これほどの付加価値の高い、凄すぎるマンションは、未だかつて見たこともありません。
壁面ごとに様々な模様になっているモザイクのように美しいタイル。
一歩進むたびに、色々な角度で、美しい窓や照明や木々が見えてきて、歩くだけで楽しいです。


巨匠の選んだ丘を登るエスカレーターを彩るタイルも素敵。
そこから続くボードウォークも。


管理棟という地味な名前にしておきたくないような建物を、お月様が出て来たときに見上げたら、まるで童話のお話の中に身を置いているような印象でした。



この照明や階段の手すりはどうですか!

これらも巨匠のデザインだそうです。

お茶室やパーティルームまでありますよ。



例えば、勤めを終え、我が家のある長津田の駅のホームに降り立って、このお城の姿を見上げるだけで、家族関係もうまくいきそうな心持ちになります。


その証拠に、ここは今でも、人々がにこやかに挨拶を交わし、元気な子供達が沢山駆け回ります。


巨匠が「とても幸せだった頃にやった、一番楽しかった仕事」だそうで、そんな気持ちが、この建物のそこかしこに溢れているようです。

本気で王様とお姫様を住まわせたかったのかもしれませんね。



管理人が思ったこと、
「マンション買うなら、竣工後でも遅くない!」
これに尽きます。



画像はasterisco databaseから竣工時のdataを拝借したものと、大規模修繕直前のものです。


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